ビンタとは。
平手打ち(ひらてうち)は、掌で相手の体を打つ行為及び相撲やプロレスなどの格闘技における殴打技である。一般社会では暴力行為の一種とされる。特に顔面(主に頬)をめがけて使用する場合は俗称としてビンタとも呼ばれる。
アカデミー賞授与式において、出来事は起こった。
司会者がウィル・スミスの奥さんの容姿をネタにしたジョークによって、笑いをとっていた。
最初は笑ってやり過ごそうとしていたウィル・スミスだが、妻の表情を観て行動に移した。
司会者に向かい、颯爽と歩いていき突如鋭いビンタを放ったのであった。
ネット上でも話題となり様々な意見が繰り広げられている。
・奥さんを守るために行動したウィル・スミスかっこいい。
・ビンタという暴力行為は認められるものではない。
・ジョークだから笑って流すべき。
・暴力は良くないけどウィル・スミスの行動は讃えるべき。
・言葉の暴力はいいのか。言葉に対して物理的な暴力で返すのはどうか。
など、様々な意見がこの行動を機に飛び交っている。
そんな中、私もこのトレンドをみて思ったことを述べたい。
改めて、考えるがウィル・スミスは本当に格好よかった。
妻を守る行動・言動も。
ビンタの鋭さはピカイチだったであろう。
私もああいう人間になりたいと思っている反面、行動に移せるかが怪しいところである。
よくSNSで俺もウィル・スミスと同じような行動を取るような発言をしている人がいて本当かと目を疑う。
ネットでは好き勝手言えるが、現実に起こったらハラワタ煮えくり返っているだけで、表面上は笑ってごまかしている人間が大半ではないだろうかと思っていたりもする。
話はそれたが、私はウィル・スミスの行動は本当に格好よかったと思う。
ウィル・スミスも行動後に言っているが、「暴力は駄目だった」
心理的には分かる。
じゃあ、その場の対応は何が正解なのか。その答えを誰か教えてくれ。
司会者の言葉による暴力に対し、何ができるのか。
ましてや、アカデミー賞授与式という世界中が注目している場において笑いのネタにされた1人の人間をどのように救うことができるのだろうか。
ネタにされたウィル・スミスの妻が直接発言するなり、行動をすべきという声もある。
それも分かる。
ただ世間体や心のダメージによってすぐさま動けないこともあるだろう。
そこでウィル・スミスの行動である。こんな格好いい男がいるだろうか。
いや、いないだろう。(反語)
と冗談まじりに言っているが、この騒動で本当に正しい行動とはと聞かれた際に何が正しいのかなんて一人一人違うのではないだろうか。
世間体を気にする人は、笑われているのを我慢してその場の空気を壊さないようにし自身を疲弊させるだろうし。
言葉の暴力を受けたと感じ行動を移せる人は、言動なり行動で反対意思を示す。
日本とアメリカでもウィル・スミスの行動によって反応が全く異なるのであれば、正解なんて何1つあったものではない。
私は1人の人間としてウィル・スミスは格好いいと思うし、家族のために行動できる人間でありたいと改めて思う次第である。
この行動でふと思い浮かんだのが日本で大人気漫画である「ONE PIECE」のあるシーンである。
シャボンディ諸島で天竜人に狙撃された魚人のハチをみて、天竜人をぶん殴った主人公ルフィを思い出した。
僕が厨二病的だからかもしれないが、この行動を思い出したのである。
天竜人とはONE PIECEの世界では、聖地マリージョアに住む世界政府を創設した王たちの末裔の一族であり、絶対的な権力を持っている。
天竜人を殴ったら海軍大将というメチャクチャに強い人がきて、太刀打ちできない・・・
これを今回の行動に置き換えてみよう。
ウィル・スミス=ルフィ
ウィル・スミスの妻=ハチ
司会者=天竜人
海軍大将=世間体・メディア等
魚人族であるハチは差別を受けており(今回は容姿、病気を笑いのネタにされており)、天竜人より銃にて狙撃された(言葉の暴力によって傷つけられた)。
耐えかねたルフィが友人を守るために海軍大将が来ることを分かっていて、天竜人をぶん殴った。(ウィル・スミスが奥さんを守るために、世間体・今後のメディアでの活動の事を度外視してビンタした。)
そうなんか捉えてしまったんですよね。
つまりウィル・スミスは僕の中では主人公であって、メチャクチャ格好いい存在なんですよ。
今回の騒動は一つのトレンドとして様々に取り上げられており話題となった。改めて笑い(ジョーク)とはそれに対する行動・言動とはと考えさせられる機会となった。
色々思うところはあるだろうけど、
ウィル・スミスお前は俺の次に格好いいよ。