「眼鏡日和」~めがねと共に~

日常の出来事や、自分の趣味・気になることを発信できたらと思います。

いじめかっこ悪いよ。「かがみの孤城」を読んで我思う故に我あり

辻村深月さん著者の「かがみの孤城」を読みました。

正直読みながら最後の方は泣きそうになりました。

いま、いじめを受けて悩んでいる人いじめを行っている人子供が不登校になり学校にいけていない親の方など色々な方に読んでいただきたいと思った作品です。

かがみの孤城」は2018年本屋大賞を筆頭に様々な賞を受賞されており、累計100万部を突破している作品となります。

社会問題となっており、痛ましいニュースとして日々メディアに取り上げられるいじめ。

いじめにより命を絶つ方もいます。

きっとあなたの周りやあなた自身が一回は受けたことはあるのではないでしょうか。

いじめは悪です。どんな理由があろうといじめが行われて良いわけはないです。

1人対多数なんて勝てるわけがないじゃないですか。

こんな言葉を言ってやりたい。

「いじめかっこ悪いよ」

私みたいな文章力の無いアラサーがこの本の良さをうまく伝えれるか分かりませんが、本当に心に響いた書籍となっておりますので綴ります。

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ストーリー

これは7人の中学生1人の狼の面を被った少女のお話。

いじめにより、不登校となった安西こころ中学1年生。

閉じこもっていた部屋である日突然、部屋の鏡が光だす。

光輝く鏡に手を伸ばした瞬間、鏡の中に引きずり込まれました。

気づけば孤城にいたのです。

孤城の中には他にも6人の中学生と、狼仮面を被った少女「オオカミさま」がいました。

「オオカミさま」が彼らを城によんだのです。

そして、城の中には願いの部屋があり何でも一つだけ願いが叶う部屋がある。

その部屋に入る鍵を探すもよし、探さないもよし。

ただし、願いを叶えられるのは1人だけ。

期限は来年の3月30日までというゲームが始まりました。

何故彼ら7人が選ばれたのか。

誰が願いを叶えるのか。

この孤城はなんなのか。

「オオカミさま」とは誰なのか。

7人と「オオカミさま」はこの孤城で何を語るのか。

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伝えたいこと

①とにかくストーリーがいい

 2018年本屋大賞を受賞している作品だから当然ストーリーが良いのは当たり前ですが、感動しました。

散りばめられている伏線。

まさかの発想。

最後の方には涙必須です。

(嗚咽がでてしまわないように1人で読むのがベストです。)

読んだ感想としては映画監督である細田守作品を見ているような感覚になりました。

誰かこの感覚と一緒の人いてほしい!!笑

初めて辻村深月さんの作品を読みましたが、どんどん文章に引き込まれていきました。

そして、人間の感情の些細な所も詳細に描かれており共感できるような部分が多々あるかと思います。

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②「いじめ」とは、と考えさせられる

この本は「いじめ」を一つのテーマとして取り上げています。

誰しもが自分の周りでいじめを感じたことはあるのではないでしょうか。

いじめ被害者、いじめ加害者、周りの第3者。

何故いじめをうけるようになったのか、様々な理由があるかと思います。

ただ言いたいのは、いじめを行う正当な理由なんてないでしょ。

確かに嫌なことがあったかもしれない。本人にとっては、とても衝撃的な理由かもしれない。

だからといって、1人に対しいじめを行う理由なんて私は無いと思います。

この本をいろんな方に読んでほしい。

そして、もう一度いじめについてしっかりと考えてほしい。

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③人との繋がり

人間1人で悩んでいては苦しいことばかりです。

7人の中学生も孤城に集められ時間が経つと共に徐々に心を開き始めます。

この子たちは私を理解してくれている。

私のことをわかってくれている。

そんな人が1人でも欲しいのです。

全員が全員理解してくれなくてもいい。

誰か1人でも理解してくれて、支え合ってくれる人がいるだけでどれだけ心が強くなれるか。

書籍の中でありましたが、ある日にみんなで学校に行く約束があります。

(ネタバレになりますが、7人の中学生はほとんどが不登校です。)

みんながいれば、学校にもいける。

みんながいれば、怖くない。

多分こんな心情だったのだと思います。

7人の中学生は孤城での時間がとても居心地がよく、気づけばお互いがお互いの支えとなっていました。

無数にある人間の繋がり。

会社や学校、友人。家族。

いろいろな人間関係が生きていればうまれてきます。

全ての人が自分を理解してくれるとは到底思えませんが、理解してくれる繋がりは大切にしたいですね。

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最後に

「かがみの孤城」最後の方は手が止まらなく一気読みでした。

そのぐらい面白く、堪能できる書籍でした。

現代の社会問題(いじめ、不登校をテーマとして挙げている部分も自分の身近なこととして読書を楽しめるのではないでしょうか。

伏線がいくつも散りばめられていて辻村深月さん作品を他にも読んでみたいなぁと思いました。

オススメがあれば是非教えてください。

最後になりますが、現在でもどこかでいじめは起きております。

これは恐らく一生なくならないでしょう。。。

この作品を読んだ人は、いじめの辛さや過酷さがわかった方だと思います。

どうかいじめに加担せず助けられる人間になってほしいです。

(自分にも言い聞かせるつもりで綴ってます)

そして、どうか命を絶つことだけはしてほしくない。

勝手な願いですがこれだけは言いたい。

命だけは。命だけは絶たないでくれ。

この世界からいじめがなくなることを願って。

「未来で待ってるから」

※作中一番好きなシーンで締めます。

 

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